コラム
事業譲渡を行うことで再生した事例
事例紹介
民事再生手続の中で事業譲渡を行うことによって再生した事例
ソフト開発に多額の資金を投入した結果、資金繰りに行き詰まり、経営者は破産を覚悟する。
幸い開発したソフトの中に一定の価値が認められるものがあったことと、
優秀な従業員が多数所在していたことからスポンサーとなる企業が現れ、急遽、破産の申立を民事再生手続の申立に切り替える。
スポンサーとともに営業キャッシュフローの中から一定の金額を支払うことにより再生できないかと検討を重ねたが、
負債の額があまりにも大きく、通常の再生計画案の提出が困難であることが判明する。
やむなく、民事再生手続の中でスポンサーに事業譲渡を行い譲渡代金をもって再生債権の3%を一括して支払い、
残額の放棄を受ける。
再生会社はその後、通常清算手続により解散し、再生会社の優良資産と優秀な授業員はスポンサーの下で再生した。