コラム

資本政策

金融・財務の問題

資本政策

資本政策は企業にとって大事なことで、資本政策とは、株式公開に向けて、株主構成や資金調達等に関する計画を作ることです。
具体的には、資本政策をする場合は、いつ、誰に、いくらで、どのような方法で株式の移動、増資等をしていくかを計画しなければなりません。
資本政策を立てずに、交渉することは、ベンチャーキャピタリストから提示された資本政策をそのまま無条件で受け入れることになってしまいます。
ベンチャーキャピタリストの作成する資本政策は、ベンチャーキャピタルがキャピタルゲインを確保することを第一に考えて作成しているため、非常に危険と言えます。
資本政策においては、起業家とベンチャーキャピタルの利害は相反する関係にあるため、会社独自の立場で考えるべきです。

資本政策は一度実行すると、やり直しがききかないため、しっかりした資本政策を立てる必要があります。
資本政策は、単にエクセル・シートに株主名と株式数の増減を記入するだけでは、役に立ちません。
経営者の哲学、経営戦略、財務戦略、IR等をいかに、モデルに織り込めるかが重要です。
資本政策の極意は、商法、税法、証券取引所の基準への準拠はもちろんですが、ウエットな問題をいかに取り込めるかが鍵となります。
株式公開を検討する早い段階で、将来を見据えた適切なアドバイスをしてくれる資本政策立案の専門家に相談することが重要となるのです。