コラム
金融機関との交渉
金融・財務の問題
金融機関との交渉
融資を受けると決めた場合、有利に融資を受けることに越したことはありません。
では、どのようにすれば有利に融資を受けることができるのかということなりますが、
答えは簡単です。
銀行融資を有利に受けるために必要なのは、利益が大幅に出ていることや
税金をたくさん払っていることです。
その条件さえ整って格付が高ければ、銀行が融資を拒む理由はありません。
しかし、法人のうち約70%が赤字決算というのが現状であり、
そんな状況の企業が有利に融資を受けることは困難です。
ここでは、融資を受けるために必要な格付を高めるポイントをご紹介します。
ポイント1.
債務超過になっていないかどうか企業の総資産と総負債を比べたときに、
借金の方が多い状態を「債務超過」と言います。
つまり、純資産が赤字の状態を指し、原則としてこの状態で銀行が
融資を行うことはありません。
債務超過になっているようであれば、まず増資をするなどして状況を
改善する必要があります。
目安としては自己資本比率(自己資本比率=自己資本÷総資産)を
最低でも15%以上にするべきです。
ポイント2.
流動比率(流動比率=流動資産÷流動負債×100)は、
短期の返済能力を評価するものになります。
この比率は一般に200%以上が望ましいとされ、100%以下である場合、
その企業の資金繰りは極めて厳しいと判断できます。
当然ながら、そうした企業は格付評価が非常に低くなるため、
自社の流動比率を確実に把握しておくことが必要です。
ポイント3.
返済償還年数(債務償還可能年数=借入金÷償却前経常利益)により
何年で返済できるかが判定できます。
これが15年以上になっていると非常に厳しい状況であると言えるでしょう。